機は熟した

乾坤一擲・・・なぁんて、そんなキャラじゃないって(笑)

2017_nobeyama_ultra_marathon

 

 2017年5月21日()開催!
 「野辺山」このフレーズ、ウルトラランナーなら知らない方はいないでしょう。
 国内に様々なウルトラマラソンがありますが、評論する方の中には、最後にこう付け加えられる方もいるのではないでしょうか。
 「・・・それでも野辺山に比べたら大した事ない」
 ランを趣味にしている方も、情報過多のこの時代、一度は目にした事がある大会名ではないのかなと。
 この大会にはこんな格言も生まれています。

 

 「野辺山を制する者は、ウルトラを制す」

 

 そう言われるのには訳があります。

 

・コース
2017_nobeyama_ultra_marathon
・コース高低図
2017_nobeyama_ultra_marathon
・コース関門
2017_nobeyama_ultra_marathon

 

 コース高低図からアップダウンの連続、登り一辺倒よりも体力の消耗が激しいのはこの様なコース。
 体力だけではなく、精神も削ぎ落される昇り降り。
 しかし第23回まで大会が継続しているのは、コースが厳しい大会にも関わらず人気のある大会だからなのでしょう。
 それが証拠に、初ウルトラが野辺山と言う凄い方、何回も完走して称号を手に入れられたとんでもない方(野辺山100km 10回完走者の称号 デカフォレスト、20回完走者の称号 ユプシロン)千差万別。

 

 私は100kmコースにエントリー完了。
 まだまだ大会当日まで期間あるため(2016.11.6作成)のんびり構える事にします。

 

 とりあえず年内はこのカテゴリーページ、このまま放置かもしれません(笑)

 

 

 

 5/26(金) 懐古録出来上がりました。

野辺山 懐古録

 午前3時30分。
 「牛丼大盛りに卵に味噌汁下さい」
 ・・・お前、ここまで来て牛丼かっ!と言われそうですが、やっぱり走る前は牛丼。これから暑くなるであろう事を考えると、無理してでも入れておかないと。まぁ無理しなくても牛丼大盛り1杯くらいは、軽く入ってくんですよね。
 出された牛丼をがっつきます。味噌汁が良いです、目が冴える。食べ終わって早々に店を出ます。

 

 「ちょっとギリギリかもしれん・・・」そう思いながらも、コンビニへ。
 モンスター緑缶3缶等購入。
 店員さん「700円以上購入したので、くじを1枚引いて下さい」との事で、1枚引いたら当たりのモンスター・・・・・・いやいや、4缶はないわ。
 ん?店員さん・・・今少し笑ったな、笑っただろっ!

 

 店員さん「今、青は無いので、緑か白かオレンジで選んでもらえますか?」
 しかもどの色かチョイスしろとの事。
 「それじゃあ、すみません・・・緑下さい」・・・てめぇ、下向いて笑ってるじゃねぇかっ!「こいつ、どれだけ緑好きなんだよ(笑)」とか思ってんじゃないだろうな。
 モンスター4缶にした私は42km・71kmのドロップバックに1缶ずつ入れました。これで準備完了。今回の準備品はこうなりました。

 

 ・ウェストポーチ

 

 メダリスト エナジージェル(りんご)×2個
 ザバス ピットインゼリー(マスカット)×2個
 スポーツようかん×1個
 携帯
 ランナーズカード(関門時間・高低図・エイド情報記載)

 

 ・42km ドロップバック

 

 メダリスト エナジージェル(リンゴ)×2個
 ザバス ピットインゼリー(マスカット)×2個
 アミノバイタル(リンゴ)×1個
 スポーツようかん×1個
 メイタン×1個
 モンスター(緑)×1缶
 カルパス×1個

 

 ・71km ドロップバック

 

 メダリスト エナジージェル(リンゴ)×2個
 ザバス ピットインゼリー(マスカット)×2個
 アミノバイタル(リンゴ)×1個
 スポーツようかん×1個
 モンスター(緑)×1缶
 カルパス×1個

 

 何せ初めて来た場所、エイドの提供品もどうなのか解らず、自販機もどうなのか解らない状況。
 準備しておいて損はないと思い、いつもよりも多めのアイテムとなりました。
 都度補給し、42km・71kmで補充する形。本当はここまでいらないかな、と思いましたが、エイドとか何がどうなのかさっぱり解らないので。

 

 モンスターを飲みながら、南牧村社会体育館を目指します。
 4:40過ぎに到着ですが、駐車場は近くの野辺山総合グラウンドではなく、遠くの南牧南小学校に案内されました。
 「本当にギリだなこれ」
 駐車案内してくれた係の方に、何kmあるのか尋ねた所、バスが出ているとの事で。助かった・・・・・・しかし寒いな。
 そう、寒いんです。係の人も皆ジャンパー着ているし、見る選手も上に長袖着てたりしてます。
 そんな私は、参加賞Tシャツに短パンの夏の装い・・・「寒くても6時位までは我慢かな」まぁ走り出すまではどうにか凌がないと。軽く体震えてます。

 

 バスに乗り込み、いざ南牧村社会体育館へ。

 

 ・・・・・・眼鏡ケースがねぇ・・・・・・

 

 どうやら車に忘れて来たみたい。まっ、いいか。今回は眼鏡掛けて走る事に。
 初コース、しっかり目に焼き付けるのもいいかもしれないし。

 

 到着後、すぐにアナウンスで5時組がスタートしたアナウンスが。
 荷物を預け、靴紐の調整。遅れて来たのもあるけど、何か落ち着かない。何だろ、緊張してるのかな?
 5:20組の後方に陣取った私。ふと後ろを振り返ると山頂に雪が残った綺麗な山々の景色。
 ここで「野辺山」実感しました。
 ここに立ってる事、国内屈指の難コースを走るのがもうすぐ。野辺山を走るなんて私には無理だと思ってた。そんな私がここに居る。
 「俺、ここ走っていいのかな?」この日までまともな練習をしていません。苦しむ事は解ってる。
 後ろを見ると、スタート地点。前に5:20組のランナーさんがズラリ。皆強そうに見えます。しっかり練習してきてるんだろうな。
 私は最後方とも言える所で、その時を待ちました・・・・・・やっぱ寒いな。

 

 そしてAM5:20・・・・・・第23回 星の郷 八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン スタート!!
 と言ってもやっぱり最後方、動きません。歩いてスタート地点のゲートまで移動です。
 「・・・どうにでもなるよ、どうにでもなる」
 自分を鼓舞しながら、下を向いて歩きました。

 

 スタート地点のゲートをくぐって何歩か歩いた後、空を見上げました「・・・そろそろ行こうかな」
 前は軽くばらけている感じ。軽く走り始めました。何人かの方は、仲間の方と話しながら楽しそうな雰囲気、と思えば時計を見ながら黙々と走られてる方、これだけ人が多ければ走るスタイルも様々。
 私は時々横を見ながら、鼻呼吸で黙々ランです。
 広大な畑、ここでも自然と向き合い生活していく方々がいる訳で・・・知らない土地に来ると、色々と考えてしまいます。
 地元の方が応援を。「ありがとうございます」と言いながら進みます。しばらくすると「願いの鐘」なるものが。走られてる方がそこで鐘を鳴らしてから走り出していました。
 そんな光景を見ながら、私はトイレ休憩。まだ体に寒さが残っている感じ。

 

 休憩後、ふと右を見ると・・・「坂本さん?」
 坂本さん、笑って手を差し伸べてくれました。
 (念のため。坂本さんは、24時間テレビ 愛は地球を救う で24時間走られてる芸能人の方と伴走されてる方ですよ)
 しっかりと握手、まだ手先とか冷たいのかな、坂本さんの手、温かかったな。
 先に行かないと。

 

 しばらくすると前の道が登っています。けどそこまでの登りではない感じ。私は鼻呼吸で先に進みます。
 そしてここからなのかな?林道トレイルの入口と思われる地点に。

 

 「懐かしいな」
 私が子供の頃、大きい道路は舗装されていましたが、ちょっと脇道に入れば砂利道でした。
 そんな道を遊んで走り回ってて、良く足を挫いたりしてたんです。
 この林道トレイル入口もそんな砂利道に、プラス登りがある感じ。黙々と走りました。
 しばらくすると山の中へ。砂利道が大小様々な石があちこちに。
 石を蹴らない様に、石に乗って足を挫く事が無い様に走りました。

 

 私、林道トレイルと言う名称から、倒木を越えたり、傾斜のきつい獣道を走ったりとか思ってたもんだから・・・ちょっと身構え過ぎたかな。
 転倒を避けるためか、ここは安パイで歩かれてる方もいます。道はそこまで広くはないので、空いたスペースが出来たら前に、前が詰まれば流れに乗って、こんな感じで進みました。
 横を見ると水が流れていたり、上を見れば綺麗な空、山の下を見れば木々に囲まれた景色。
 「俺、走ってる〜♪」
 野辺山来て本当に良かった。今年走る選択は間違ってなかった。体も温まりました。けどペースは上げずに進みます。

 

 「もうすぐ、コース最高地点ですよ〜」
 係の人の声を聞いてからしばらくすると、右に「コース最高地点」(1908m)の看板が。
 立ち止まって写真を撮る方も。こういう楽しみ方なんですよね、皆良い顔してる^^

 

 さあ、登り切ったら下るだけ。
 道は変わらず、大小様々な石だらけ。蹴らない様に、乗らない様に、なるべくしっかりした場所に着地する様にして進みます。
 下りは勝手に、体が重力で引っ張られる感じ。惰性で下りていきます。

 

 しばらく下りていくと・・・男気を感じました。
 軽く挨拶して、二言くらい言葉を交わすだけ、名前も知らない方なんですが、私が参加する大会では、必ずと言っていいほどその方もいらっしゃってて・・・「暑いだろうなぁ」もう凄いとしか言いようがない。
 いつも着ぐるみ着て、走られてるんです。ちゃんと走る格好してたら速いんだろうなぁ。
 挨拶して別れました。

 

 そうしてると、第1関門到着です。
 ここまでのエイドでは、水を多くて二口、スポーツドリンクも多くて二口、こまめに水分補給でした。そして、バナナや梅干しをつまんで、10kmくらいのエイドでジェル一つ補給しました。
 ここでトイレ休憩、補給して出発です。
 舗装路を進みます。それまでのトレイルコースの影響あるのかな?と思いましたが、何事も無く膝も足首もしっかりしてる。まだそんなに走ってないしね。
 下りを惰性で走っていきます。
 「・・・暑いな・・・」体温が上がっていくのが解ります。スタート前は寒かったですが、今は暑くてたまらない。
 暑がりの私、半袖Tシャツで正解かな、と思いました。

 

 下りが終わり軽く登りが始まりました。下を向いて脚を運びます。とても前ばっかり見て、進めない。
 ふと遠くを見ると、見慣れないゼッケンの方が。確かデカフォレストの方、しっかりと脚を運んでます。
 徐々に、近付いてきて「こんにちは」と声を掛けました。
 「こんにちは」とその方も。

 

 「今まで何回完走されてるんですか?」
 「今まで19回完走したよ」
 「えっ!凄いですね」
 「いや、今年20回目完走しないと」
 「いやぁ、大丈夫ですよ」
 「後ろに全盲の方走ってなかった?その人も20回目の完走目指してるよ」
 「えっ!凄いですね。それじゃあ伴走の方も、一緒で20回目なんですか?」
 「いや、伴走は毎年変わるから。私も2回くらい伴走したかな」
 「私、野辺山初めてなんです」
 「そうなの?最後はちょっと登るから」

 

 確かこんな話をしました。こんな私にここまで話してくれるなんて。
 何だろ、人としての奥行きと言うのか、風格が。そして何より強さを感じる。

 

 それからしばらく進んでいると、遠くから「頑張れ〜、頑張れ〜」と元気な応援が。
 「あれっ?確かスタートしてすぐ位の所でも聞いた事ある声だな・・・」
 そして聞き覚えのある声のトーン。そう、その声質と言い、フナッシーに凄い似てたんです。
 ひょっとしてフナッシーの声優さん?そう思いました。私が思わずその方に「フナッシー?」と聞いてしまったくらい。
 今でもどうだったのかは判らないです。けど凄く一生懸命、皆に応援してたのは確か。その心が嬉しいじゃないですか。

 

 第10エイド 35km地点 稲子湯を目指します。
 そして到着♪
 ちょっと楽しみにしてました、おしるこ。やった!白玉入ってる^^
 美味しかったです。もう一杯欲しかったけど止めました。おにぎりやバナナを食べて、水にスポーツドリンク、携帯しているゼリーを補給し後にしました。
 温泉入ってる人、いるのかなぁ。解りませんでした。

 

 第2関門 42km地点 八峰の湯(ヤッホーのゆ)を目指します。
 木々による日向と日陰の違いがはっきりと解るくらいに暑くなってきました。日陰を走れるならなるべく日陰に、そう思いながら進みます。
 少し傾斜のある登り「まだ大丈夫」歩かずに走ります。登った先は、長い下りなのが、ランナーズカードの高低図を見て知ってたから。ここは頑張って登らないと。
 登り切ったら、下りの始まりです。惰性で下ります。登りで頑張ったご褒美、こう考えると少し登り頑張ってみようと思いませんか?
 けどこの考えも、元気な内だけなんですが。

 

 下っていると、人が多くなってきました。先に見えるのは、42km地点 第2関門 八峰の湯。そして到着しました。
 ドロップバックを受け取り、奥へ。
 係の人に「温泉に入られる方ですか?」と尋ねられましたが「違いますよ」と返答。やっぱり入られる方いるんだな。
 そう思ってると「リタイアです。温泉入ります」と言う方もいたり。
 今日の暑さはちょっと例年と違うのかな。
 ドロップバックから、カルパスを取り出し食べながら、モンスターを飲んで、ちょっと休憩です。
 なんだろ・・・遠足みたいだな。目の前で42kmコースのランナーが何人かゴールされてるのを見ながら、カルパス頬張ってました。これモンスターじゃなくて、缶ビールか缶酎ハイだったら、カルパスつまみに昼間っから飲んだくれてるおっさん丸出しだな。

 

 そう言えば、デカフォレスト19回完走されてた方も、
 「今年は今までの野辺山と比べても、2・3番目くらいの暑さ」って言ってたのを思い出しました。

 

 そしてウェストポーチにジェル等補充し出発です。
 まだまだ足首・膝・太腿はいけそうな感じ。下りを走っていきます。

 

 しばらくすると、道端にうずくまって吐いている方が。
 「大丈夫ですか?」
 その方は手を上げて応えてくれましたが・・・熱中症?復活したのかな。走り過ぎてから2・3度振り返って、後にしました。
 「この暑さは予想以上なのかな?」
 私は、初コースで何も解らない事だらけ。だから暑い事も、受け入れられたのかもしれません。
 けどねぇ・・・やっぱり暑いものは暑いっ!!

 

 後ろから追い上げて来たお姉さん(と言っても私と同い年くらいかな?)と挨拶し、軽く会話しました。
 お姉さん、何回か野辺山出場されてると聞いて、いやぁ元気なんだよなぁ。
 話の途中、私が初出場と言う話になり「何で今まで出なかったの?」みたいな流れに。
 私が返答に困っていたら「仕事の都合で?」となり、私がすかさず「ええ、そうなんですよ」と答えましたが・・・嘘バレてるな(笑)
 本当は「野辺山を走る」って事は、私にとっては特別。憧れてた大会。やっと走る目処がついたんです。って言えなかったです。何か恥ずかしかったです。

 

 お姉さんと別れて、先に進みます。
 目指すは、71km 第4関門  滝見の湯 です。
 下っているのもあるのか、前に進めます。「50kmからなんだよなぁ・・・」50kmの第3関門を過ぎれば登り、走れる時は走り続けないと。

 

 50km 第3関門 小海小学校横公園 到着!
 ここで気になってた特産そばを・・・凄い!手打ちそば!!
 目の前でそば粉こねてます。これは美味いだろっ^^
 ねぎ多めで頂きました。美味いっ!これは並んでも食べないと・・・・・・あぁ、結局食い気に負けるのね(笑)いや、やっぱり俺はこうでないと俺で無くなる。
 頭から水を被って出発です。しかし美味かった♪

 

 今回アーリーエントリー特典で、ディプシーカバーイット(何それ?って方、検索してみて下さい)を頂いたんですが、水に濡らして頭から被って暑さ対策、2重にしてリストバンドにしたり、重宝しました。
 いつも何も被らず走っているので、初めどうなのかな?と思いましたが、頭が冷えると同時に、体の熱も冷えていくみたいで。

 

 ここに来ると、歩かれてる方が多くなってきました。下りでも歩いて進んでいる方が結構目につきます。暑さで参った方も中にはおられるんでしょうね。
 私は何とかランニングフォームだけは維持している状態。けどそれも終わりが来ました。
 下ってからの登り、59km地点 北相木村 に向かう途中、糸が切れたみたいにピタッと止まりました。
 「止まった・・・」
 71kmまでは何としてでも走る状態を維持したかったのですが・・・とりあえず、歩いて前に進みます。
 ここからは走ったり歩いたりの繰り返し。高低図を見ると79km 第5関門 馬越峠の頂上(1620m)まで延々と登っているみたいで。
 「このコース、人が走っちゃいけねぇんじゃねぇか・・・・・・」
 どうも暑さで頭がやられてきたみたい・・・・・・いや、前から頭はいかれてるか。

 

 歩いて走ってを繰り返し、59km 北相木村役場到着です。
 「とにかく食べないと・・・」記憶薄れてますが、何かとつまんでました。
 そしてトイレから出たら・・・・・・いつも軽く挨拶する、着ぐるみで走られてる方が座られてました。いやぁ、驚いた!!
 「・・・そんなに驚かんでいいやろ」と言われましたが・・・驚くよ、こんな暑い中、こんな格好でここまで。下手したら死んじゃうよ。
 けどそれは口に出さず、後にしました。

 

 とにかく71km 第4関門 滝見の湯まではなるべく早く到着したい。その後の馬越峠、今の状態じゃ歩くのは確実。今は幸い下りや平地は走れます。
 何故か関門時間に追われている感じがしました。冷静になれば大丈夫なんだろうけど、いつどうなるか解らない、いける所はいっておかないと。
 ふと横や遠くを見ると、道端でストレッチしたり、歩くのも苦痛な感じの方が。
 「何でここまでして走るんだろう」私自身に問いかけてました。すぐ答えは出ました。
 「俺は走るしかないから」後は何もない。かと言ってタイムを出せる程早くもない。そこまでスタミナもない。けど走る事が好きだから、ここまで来たんだろ、野辺山まで。

 

 「行ける所まで行ってやるっ!」ここで変なスイッチ入りました。
 登りも走れる所は踏ん張ります。
 「先に進まないと」
 ちょっと今までとは違う焦りと言うのか昂りがあったような・・・。
 この時の心理状態ってなんだったんだろう。今でも解らないです。71km地点の関門に着いて、ホッとしたかったのか、どうなのか。

 

 そして着きました、71km 第4関門 滝見の湯。
 水やスポーツドリンクを胃に流し込み、ドロップバックを受け取ります。
 座り込み中からモンスターを・・・・・・温い。けどキンキンに冷えてて、お腹壊すよりかはましか。
 カルパスを取り出し、頬張ります。
 「・・・雨か・・・」
 雨が降ってきました。これだけ昼間暑かったから、夕立みたいに土砂降りになるんじゃないのかな、と思い、雨で体が冷えるのだけは避けたいので、早々に出発します。

 

 ちょっと座り込んだだけなのに、膝や太腿が固まった感じに。
 「参ったな」
 歩いて走ってを繰り返し、おそらく野辺山1番の難所、馬越峠前に。
 そして馬越峠、走れませんでした。ほとんど歩きました。横を見ると山々の綺麗な景色。これが唯一の救い。
 「もうちょっとで終わりなんだよなぁ・・・」
 憧れていた野辺山コース、それもあと数時間で終わり。景色見ながらちょっとウルッと来ました。

 

 登りをひたすら歩くと・・・79km 第5関門 馬越峠 に着きました。
 ここは峠頂上、と言う事は登れば下る訳で。走る時間がやって来ました。この下り、何も考えずに走りました。
 一つ言える事は、下りを走る事が楽しかったです。
 走れる事が嬉しかった。そう、野辺山で走ってる事を体に刻みたかったんです。

 

 走り続けてると、87km 第6関門 川上村原公民館 到着。
 補給し、頭から水を被り出発します。
 これで残す関門は一つ。100km 第7関門 南牧村社会体育館。
 あと10kmちょっと。不安がありました。最後の登り、高低図を見ると緩やかですが、結構きついんじゃないのかなと。

 

 そして登りに入り私の予感は的中!そこまで登ってないんですがきつい!歩いたり走ったりを繰り返します。
 そして一気に応援の数が増えて来ました。もうそろそろ終わりが近付いてきたみたい。
 そして 100km 第7関門 南牧村社会体育館 に到着。

 

 ゴール前に振り返り、両手を上げてコースにさよならを、そして一礼。そしてゴールテープの方に体を戻し、私の野辺山は終わりました。
 私の中では、最初で最後の野辺山。エントリーした時からそう決めていました。
 野辺山を走る、こんな良い夢、何回も見たら私なんか罰当たるよ。

 

 完走メダルを首から掛けてもらった後、シューズの計測チップを取り外し、荷物を受け取りに行く途中の会場のステージで、コース走行中に話してもらえた19回完走 デカフォレストの方がインタビューされていました。20回完走だからユプシロンになったのかな?
 私が笑顔で見ていると、目があった後ニコッとしてくれた感じが。どうなのかな、私の周りに奥さんでもいたかも。

 

 荷物を受け取り、お蕎麦大盛り頂きました。今は1杯で十分。とにかく早く座って目を閉じたい。
 バスで駐車場まで。車に着くと、近くにいた警備員の方が、
 「あっ、眼鏡ケースボンネットの上に忘れられてたみたいで。ワイパーの所に置いてあります」
 ・・・・・・年だな、何かと忘れていくよ。野辺山の事もその内、忘れていくのかな。

 

 けどこれだけは。
 ゴール前に振り返って両手を上げて、このコースに、あの景色に感謝した気持ちは忘れない。

 

2017 nobeyama result

 

 

 あとがき

 

 暑い!苦しい!!登りが辛い!!!
 けど時間が経つと、それも含めて良い思い出。
 「野辺山」私の中では100kmコース国内最高峰の大会(サロマやチャレ富士だろって方もいるでしょうが、とにかく私はアップダウンコースが大好き)、参加出来ただけで幸せです
 おまけに100kmのゴールまでついてきました。完走は無理、と思っていたので、棚からぼたもち、こんな感じです。

 

 上記懐古録に記載していない出来事は沢山。実際思い出しても、懐古録作成の時には「あれっ、何書こうとしたんだったかな?」となってる出来事も。
 おそらく忘れていくんでしょう。私は特に忘れる生き物。
 今回あまり書かなかったエイドの状況、実はかなり良かったんですよ。こんなにエイドしっかりしてるの解っていれば、事前準備のジェルやゼリー、ここまで準備しなくても大丈夫だったのかもしれません。実際かなり余りました。

 

 最後に、

 

 応援していただきました沿道の方々、
 大会関係者の皆様、
 一緒に走られたランナー(長スパンで抜いて抜かれて、みたいな感じになった方も何人かいました。この状況が無ければ、最後までいけなかったかもしれません)の皆様、

 

 夢が叶いました。
 本当にありがとうございました。

 

 

 これで 18走目 第23回 星の郷八ヶ岳野辺山高原 100kmウルトラマラソン 終わりにします。

 


 
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